どうも!
元ペットショップ店員、元不動産営業 宅地建物取引士の,comma,です!
今回は、『14歳の修学旅行』を思い出して書いていきたいと思います~Σ(・ω・ノ)ノ!
今回は、第一章です。
それではいってみよう~(‘◇’)ゞ
第一章 【希望】
小学生の時、同じ少年野球チームに所属していた同級生が、夏休みにはハワイへ、
冬休みには、スキーへ行っていた。その同級生が、冬休みが終わるとスキーに行った話や
お年玉をどのくらいもらったとか、その話のすべてが羨ましく思えるないようだった。
お年玉に関しては、全部で10万円もらってゲームを買ったとか、小学生にとって最新の
ゲームを持っていることは、ステータスになる。
私は、親戚が少なかった為、お年玉の額も少なく貰ったお年玉は、
親が「貯金しといてあげるから」と言っていくらかは、没収された。
そのお年玉が貯金されていたのか定かではないが…。( ;∀;)
私が小学生の頃は、まだスノボーなんて流行っていなかったし、
スキーをするなんて、金持ちの道楽だと思っていた。
しかし、スキーってどんなんやろ?
楽しいんやろか?ただ滑るだけやのに…。
興味があり、行ってみたいなって気持ちはずっとあった。
中学校になり、中二(14歳)の時に修学旅行があった。
修学旅行では、今まで行ったことがない『スキー』だった。
正直、希望しかなかった。
初めての事は、ワクワクするし、楽しみしかなかった。
修学旅行前に、スキー経験者と初心者にグループ分けされグループが決まった。
私はもちろん初心者のグループであったが、小学生の頃から野球をやっていたので
運動神経には自信があった。
スキーもスポーツである為、何度か挑戦すれば普通に滑れるようになると思っていた。
初心者グループのメンバーの中でも、運動部に入っている者もいれば、
帰宅部で勉強ばかりしている者もいた。
経験者のグループの者は、「俺の方が絶対うまいで!」「いや俺の方がうまい!」など
見栄の張り合いで、何を競っているのかよくわからなかった。
グループ分けも決まり、しおりも貰い出発の日を待った。
出発は学校に集まり、クラスごとにバスで現地に向かった。
行先は、長野県。スキー場はどこか忘れてしまったが。。。
行く道中の記憶は特にない。
ただただ、ワイワイ、ガヤガヤして添乗員が可愛いとか、おばちゃんの添乗員だとか
中学生によくある会話をしていたと思う。
現地に到着して、荷物を部屋に置いて、スキーウェアに着替え、初めてのスキー場へ
足を踏み入れた。スキー用のシューズを初めて履いて、雪の上を歩く。
新鮮な気分で、今からスキーができるんか~って淡い希望に包まれていた(/ω\)
初心者は、まず受け身の練習から行う。経験者も受け身の練習を軽く行い
颯爽とリフトに乗っていった。
初心者は何度も何度も受け身の練習を行い、リフトに乗る練習も何度も行った。
1日目の初心者は事前準備に時間を要するので、滑る時間がかなり少ない。
リフトに乗って、一番初めに降りる場所のところで降りて、下まで滑るところから始まる。
1グループ6,7人ぐらいいたと思う。
私を含め、グループの大半のメンバーはこけながらも下に滑ることができた。
しかし、そのうちの一人が滑り降りることに恐怖を覚えてしまい、インストラクターの
お姉さん(ちょっと可愛かった)に両手を持ってもらい、ゆっくーり、ゆっくーり、
慎重に、慎重に滑り降りてきた。
みながわずか1分程で滑り終えることができる距離でも、その一人は10分以上はかかっていた。
その一人を待つため、私を含めた滑り終えたメンバーはスキー場でただただ、
インストラクターのお姉さんと同級生のマンツーマンのレッスンを見学しているだけという
時間を過ごすことになった。他の初心者のグループではそういったことはなく、
滑り終えては、リフトに乗り、滑り終えてはリフトに乗りを繰り返して楽しんでいる。
中学生ぐらいの時は、多感な時期であり、自分が損をしている気分になると
その原因に対して、きつくあたる傾向がある。
同級生がインストラクターと滑り終えてきた時、グループみんなは冷ややか目でその
同級生を見ていた。もちろん私も。
こいつさえいなければ、もっと滑れるのに、こんな遅いねやったら
一人だけ違うところでやれよ。
みな、文句を言い合っていた。グループの全員が揃うとリフトに乗って
滑る場所まで行く。滑ることが怖い同級生は、リフトに乗る際にも恐怖を覚えてしまった。
リフトに関しては、初めは私も少し怖かったが、慣れればなんてことはなかった。
恐怖を覚えた同級生は、インストラクター付きっきりでリフトに乗り、リフトから降りた。
そして、私を含めグループのメンバーは颯爽までとはいかないが、すぐに下まで滑り降り
またその同級生を下で待つという時間を過ごした。
結局、3回程しか滑ることができなかった。
フラストレーションが溜まり、明日こそは、明日こそは!!
といった気持ちが強くなっていた。
明日への希望を胸にホテルに帰った。
ホテルに帰り、食事をして恒例の枕投げをやったり、違う同級生の部屋に行ったり
同級生のかわいい子は今、何してるやろな~って話をしたり、思春期の真っただ中にいる
14歳の欲望と希望が入り混じり、部屋で大暴れしていた。
そんなフッとした時、「うん?なんか違和感があるな」
そう。なにか喉の調子がおかしかった。
喉が痛い。
まぁ、喋ったり暴れたりしたからやろ~って楽観的に考えていた。
寝るときもしんどくなく大丈夫や~また明日やなって具合だった。
そして、眠りについた。
移動に受け身にスキーになんだか疲れていたのか、すぐに眠ることができた。
次の日、悲劇が襲うとは知らずに…
第一章 【希望】 完
コメント